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カテキンの種類と効果と摂取量

緑茶に含まれているカテキンの種類・効果・摂取量をまとめてご紹介

緑茶に多く含まれていることで知られる「カテキン」

しかしカテキンはどんな成分なのか、具体的にどのような健康効果を持っているのかなど、詳しくご存じではない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、カテキンの種類や効果、摂取量の目安など知っておきたい情報をまとめてみました。

カテキンとは?

カテキンはポリフェノールの一種で、お茶の苦みや渋みとなるタンニンの主成分です。

ポリフェノールはほとんどの植物に含まれている色素や渋み成分であり、カテキンはゴマのセサミンやタマネギのケルセチンなどと同じ仲間となります。

カテキンとポリフェノールの関係性

カテキンのようにポリフェノールに分類される成分は、数多く存在しています。その中でもカテキンは、フラボノイド系フラバノールという分類が為されている成分です。

フラボノイドとは、主に植物の茎や葉、幹などに含まれており、その種類は約4,000以上にも及びます。

簡単に言えば、フラボノイドは植物が紫外線や害虫から自身や種子を守るために作り出している成分です。野菜の苦みや渋みの原因ともなっており、抗酸化作用や抗菌作用、殺菌作用などの働きがあります。

また、フラボノイドは化学構造の違いによって、フラボン、フラボノール、フラバノン、フラバノール、フラバン、イソフラボンなどに分類できます。

つまりカテキンは、大豆やきな粉に含まれるイソフラボンの仲間でもあるんですね。

カテキンの歴史

カテキンの語源はインド産のアカシア・カテキューと呼ばれるマメ科アカシア属の低木の樹液から採れる、“カテキュー”に由来していると言われています。

1821年にスイスの科学者がカテキューから無色の結晶を分離させることに成功し、その後1832年に分離された成分はカテキンと命名されました。

ちなみにお茶の中に入っているカテキンは、4種類中3種類が理化学研究所の辻村博士らによって発見されています。

カテキンの種類

緑茶中に含まれるカテキンは、主にエピカテキン(EC)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピガロカテキンガレート(EGCG)などの約4種類。

割合としてはエピガロカテキンガレートが約59.1%と最も多く、次いでエピガロカテキンが約19.2%、エピカテキンガレートが約13.7%、エピカテキンが約6.4%と続きます。

4種類とも強い抗酸化作用を持つカテキンですが、中でもエピガロカテキンガレート、エピガロカテキンの抗酸化作用は強力です。

また、緑茶の茶葉を加熱することで、4種類とも成分の一部が変化し、名称も変わります。

エピカテキン→カテキンン

エピガロカテキン→ガロカテキン

エピカテキンガレート→カテキンガレート

エピガロカテキンガレート→ガロカテキンガレート

カテキンが持つさまざまな健康効果

続いてはカテキンがどのような健康効果を持っているのか、詳しく見ていきましょう。

抗酸化作用・抗がん作用

カテキンが持つ健康効果の中でも広く知られているのが抗酸化作用です。抗酸化作用とは、体内の細胞を参加させ、老化や病気の原因となる活性酸素を除去する働きのことを言います。

そもそも活性酸素とは、加齢やストレス、食品添加物、タバコ、過度な飲酒、激しい運動、紫外線などが原因で増加する毒性のある酸素のこと。

増加の原因は私たちの身の回りに溢れていることがわかります。思い当たるものが多いという方も多いのではないでしょうか。

活性酸素が正常な細胞と結びつくと、過酸化脂質という成分を発生させます。それにより細胞の老化が促されるほか、動脈硬化やがんなどの病気を引き起こす可能性があることがわかっています。

抗酸化作用とは、この活性酸素を打ち消す働きを持つ働きのことです。活性酸素が除去されることで、エイジングケアや病気の予防が見込めます。

抗ウイルス作用

カテキンはウイルスや細菌にも効果的です。ウイルスは体内に侵入すると、細胞の中で増殖します。

例えばインフルエンザウイルスは体内に侵入すると、決められた細胞につく働きをしますが、カテキンはウイルスが細胞につきにくくする作用があります。これにより、体内でウイルスが増殖するのを防いでくれるので、結果的に風邪予防などの役に立つと言えます。

血糖値の上昇を抑える作用

カテキンは食後に腸から糖が吸収されるのを抑制する働きがあります。そもそも血糖値はご飯やパン、麺類などの糖質を多く含む食事やお菓子、果物などを摂取すると上昇します。

血糖値は食後に上昇する傾向にあるので、食前にカテキンを摂取することで糖の吸収を緩やかにし、血糖の急激な上昇を抑える効果が期待できるのです。

血糖値

コレステロールを下げる作用

カテキンには、食事中のコレステロールの吸収を抑制し、排出を促す働きがあります。そもそもコレステロールには悪玉(LDL)と善玉(HDL)の2種類があります。

善玉コレステロールが動脈硬化を予防する働きがあるのに対して、悪玉コレステロールは動脈硬化を引き起こす作用があるため、脳梗塞や心筋梗塞の原因となることも。

カテキンは悪玉コレステロールにだけアプローチし、吸収を抑制するため、善玉コレステロールに影響はありません。したがって、結果的に動脈硬化を予防することに役立ちます。

コレステロール

殺菌作用・抗菌作用

カテキンには殺菌・抗菌作用があります。食中毒を引き起こすO-157や胃潰瘍の原因となるピロリ菌にも有効なので、食中毒や胃潰瘍予防にも役に立つと言われています。

殺菌作用

虫歯・口臭予防

虫歯の主な原因となるのがミュータンス菌と呼ばれる細菌です。ミュータンス菌は糖分をエサにして増殖し、歯の周囲にネバネバしたグルカンという物質を作り、付着させます。

このグルカンは粘着性が強いため、たくさんの菌が付着して、「プラーク」と呼ばれる大きな細菌の集合体が形成されます。

ミュータンス菌は同時に乳酸も作り出すため、プラークの中が酸性となり、歯の表面のエナメル質が酸により溶けてしまいます。これが悪化し、穴が開いてしまったものが虫歯です。

カテキンはミュータンス菌の増殖を抑える作用があるため、虫歯予防や虫歯による口臭対策にも役立ちます。

口臭予防

肥満予防

カテキンを一定量摂取し続けると、肝臓の脂質代謝が高まり、エネルギーの消費量が増加するため体脂肪減少に繋がると言われています。

また、カテキンを継続して接種すると、食事後の消化や吸収に使うエネルギーの消費量を増加させることがわかっているので、肥満予防に役立つと言えます。

肥満予防

カテキンを多く含んでいる食品は?

カテキンは緑茶のほかに大豆、抹茶、小豆、ココアなどにも含まれています。ただ、含有量は圧倒的に緑茶が多いので、カテキンを効率よく摂取したいなら緑茶がおすすめです。

ちなみにエピガロカテキンガレートとエピガロカテキン、エピカテキンガレートの3種類はお茶に特徴的なカテキンです。なかでもエピガロカテキンガレートは、現段階では緑茶以外の植物から発見されていません。 一方で、エピカテキンは りんごやブラックベリー、ソラマメ、さくらんぼ、ぶどう、梨、きいちご、チョコレートなどにも含まれています。

カテキンの摂取量の目安について

日本の食事摂取基準には、カテキンの摂取目標量は設定されていませんが、毎日継続して接種することで今回紹介したような様々な健康効果が期待できます。

ちなみに脂肪燃焼を目的としてカテキンを摂取する場合、1日540㎎を毎日摂取し続ける必要があります。これは緑茶で湯呑10杯分に相当するので、毎日続けるのはちょっと骨が折れるかもしれません。

そこでおすすめしたいのが、べにふうき緑茶です。べにふうきはお茶の品種の一つで、メチル化カテキンというカテキンの一種が豊富に含まれています。

一般的なべにふうき緑茶はカテキン含有量が多いため、苦みや渋みが強いものがほとんどでしたが、オーガライフでは独自製法を用いることで、豊富なカテキン含有量はそのままに、飲みやすく仕上げました。また、微粉末となっているのでお湯に溶かすだけで気軽に摂取できます。

ぜひ一度オーガライフのべにふうき茶を試してみてください。

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